翌日、眞王廟に行くメンバーは、わたしとヴォルフラム、それから護衛のためにとヨザックさんとヴォルフラムの隊から選りすぐられたメンバーということになった。 一緒に行くはずだったグウェンダルさんは溜まっていた仕事も限界に達していたらしく、ギュンターさんと居残りになった。 「なんだ。その格好は」 そろそろ行くぞと迎えに来たヴォルフラムは、白いワンピース姿のわたしを見て目を瞬く。 「一緒に眞王廟へ行くんじゃなかったのか」 「行くよ。でも眞王廟へ行くたびに日本に強制送還されるんだもん。来たときの格好で行っておく方が無難かなーって。有利以外の家族は異世界に行ってるなんて知らないからね」 スカートで騎乗するのに抵抗がないわけではなかったけど、上に長い外套を羽織るからまあいいかと思い直したのだ。でも素足で鞍に乗ると痛いので、寒い冬に制服の下に捲ったジャージを着込むのと同じ要領で、ふくらはぎまで裾を捲ったズボンを履いている。 ほらね、と軽くスカートの裾を持ち上げたら、ヴォルフラムはまるでギュンターさんのように、大いに嘆いた。 「淑女がそんな真似をするな!」 089.こんなにも青空が悲しいなんて 眞王廟に行くと、そのまま地球に戻るかもしれないからということで、グレタとグウェンダルさんとギュンターさんとは、また来ますの挨拶をしておいた。ひょっとしたら今回は帰らないかもしれないけどね。 眞王廟への道のりは、至って平穏なものだった。 港から王都までの間のような事件もなく、馬では昇れない場所までくると、箱を馬車から降ろして人の手で運んでいく。 これはけじめだとグウェンダルさんに怒られて触らせてもらえないコンラッドの腕の入った筒も、ヴォルフラムの部下の人が運んだ。 眞王廟に着くと、今回はわたし以外の人が入り口で止められるということもなかった。 ただし廊下の途中で止められて、箱をウルリーケさんのいる奥の間に運んだのは眞王廟に仕える女性衛視の人たちで、そこまで一緒に来れたのはヴォルフラムだけなんだけど。 「今回の件はフォンビーレフェルト卿も無関係ではないということで、あなたが立ち会うことを眞王陛下が特別に許可されました」 「今回どころか、はぼくの妹なんだから、ずっと関係あったはずだ」 許可が下りた方が当然だと、ヴォルフラムが不機嫌そうに呟くとウルリーケさんは、つんと視線を外してそっぽを向く。 「あなたは前回、ユーリ陛下の居場所を知るためとはいえ、許可もなくここまで押し入ってきたでしょう。本来ならいくら十貴族の身分をお持ちの方でも、許されざる行為です。それを眞王陛下は『特別に』お許しになられたのですよ。感謝なさるべきです」 ヴォルフラム、そんなことをしたんだ……。 話が違う方向へ流れていたので、修正を試みる。 「それでウルリーケさん、箱と鍵の保管方法なんですけど、眞王陛下からなにかお言葉はありましたか?」 「はい。箱はこの一室に留め置き、強力な結界で覆うようにと。殿下にご協力を仰げとのご指示がございました」 「きょ、協力!?で、でもわたし自分の魔力なんて操れませんよ!?」 「それは私がお導きいたします」 磨き上げられた黒い床をウルリーケさんがカツンと杖で叩くと、箱を円で囲むように床に白く光る文字が浮かび上がった。 「準備は整えておりました。どうぞ、あの円を象る文字のいずこかに手で触れてください」 「おい、に危険はないんだろうな」 「眞王陛下が殿下に危険なことをさせるなど、ありえません」 なんだろう、この二人相性が悪いのかな。 何かと喧嘩腰の二人に、これ以上険悪になる前にと、部屋の奥に安置された箱の側でしゃがみ込んで光る文字を指先で触った。 「う、わっ……」 文字に触れた指先から引っ張られるようにして、身体の中から何かを引きずり出されているような感覚が。あまりの気持ちの悪さに呻いて膝をつく。 「!?」 「殿下、力の流出に抵抗してください」 「ええ!?」 結界に力を使うんじゃないの? 背中にウルリーケさんの小さな手がそっと当てられる。 「術式と力を引き合ってください。その均衡が取れた時、術は結ばれ結界が完成します。書物を束ねた紐を少しも緩ませずに結ぶことと同じとお思いください」 つまり、箱を折り詰めにしろということでしょうか。 言われたとおり、この脱力感を収めようと思っても、一体どうしたらいいのか判らない。 「ええっと……」 思わずぐっと腕を後ろに引きそうになって、しまったと思う前に驚いた。 手が、床から離れない。 「術を途中で中断することはできません」 「本当にに危険はないんだろうな!?」 ヴォルフラムが血相を変えて駆け寄ってきた。 「殿下ならば大丈夫だと陛下のお墨付きがございました」 「待て、危険はないということじゃなかったのか!?なら大丈夫とはどういう意味だ!ひょっとして本当は危険なことなんじゃ……」 「禁忌の箱を封印するのですから、殿下の強大な魔力が必要なのは当然です」 「やっぱり危険なんじゃないか!」 集中させてー。 後ろの騒ぎを聞き流しながら、目を閉じて地の果てを閉じた方法を思い出そうとする。 たしかアドバイスによると、地の流れを感じて箱に押し込め直した。 ということは、この引っ張られる力の流れを、なんとなくじゃなくてはっきり認識すればいいのかな? 力を引き戻す、と言われて何かを掴むように手を握り締めたのはご愛嬌。 ずっと引っ張り出され続けている巻尺を掴んだイメージで、今度はクルクルと巻き取るように(あくまでイメージで)引っ張り戻す。 これが思いの他、簡単に出来てずーっと自分の中のハンドルを巻き戻していたら途中で、今度は強く引っ張られた。 「今ですっ!」 鋭い声で上から文字に触っていた手の甲を叩かれて、引っ張り合っていた綱がぷつんと切れたように、勢いで派手に後ろに転がった。 「いたっ!」 磨き上げられた床に後頭部をぶつけて、ひとしきり悶え苦しむ。 「大丈夫か!?」 「お見事です、殿下」 お見事……後ろに転んで床に後頭部を打ちつけて悶えていてもお見事……。 だけど頭を押さえながらようやく起き上がってみると、本当にイメージみたいに二つの箱が光る紐のようなもので折り詰めにされている。よく見ると紐じゃなくて、文字が繋がって紐のように見えるだけだ。 「うん、確かに封じられているようだが……あの上に余っている部分はなんだ?」 「封印は殿下の感覚が反映されますから、殿下の思い描いていた形でしょう」 折り詰めをイメージしていたから、指に摘んで持って帰れるような形に。 世界を滅ぼしかねないという力が中に入っているのに、まるでお寿司と同じ扱い……。 ちょっと情けなくなって床に両手をついて項垂れていると、わたしの嘆きの意味がわからない二人は封印の終わった箱から離れた。 「殿下、鍵を」 その一言で馬鹿なイメージをしたことなんてすっかり吹き飛んで、慌てて二人の後を追う。 少し入り口の方に戻ったテーブルの上に置かれている筒を、ヴォルフラムが真剣な表情でじっと凝視していた。 「……コンラートの腕、だな」 唾を飲み、拳を握り締めてウルリーケさんを見ると、彼女は筒を指差して振り返った。 「それでは殿下。鍵を、破壊してください」 「破壊とはどういう意味だ!?」 ヴォルフラムの興奮した声を聞きながら、頭が痛くなって右手がこめかみを押さえる。さっきぶつけたところ……は後頭部だ。 痛いのかと思った。違う、眩暈がしたんだ。 「腕を破壊しろだと!?に、コンラートの腕を!?」 ヴォルフラムが苛立ちで足を踏み鳴らすと、ウルリーケさんは目を伏せて首を振った。 「眞王陛下はウェラー卿が新たな左腕を持っていると仰いました」 大シマロンで会ったコンラッドは五体満足だった。それはよかったけれど、一体あの左腕はどうしたのか、それはいまだに判らない。 「ほとんどの鍵は、血の記憶として受け継がれるものだとも仰いました。ウェラー卿の血筋は左腕に鍵を封じていると。ですが、そうなると現在鍵となる左腕が二本あることになります。この意味はお判りですか?」 ヴォルフラムとちらりと視線を交わして、わたしもヴォルフラムも首を振ると、ウルリーケさんはぎゅっと小さな手を握り合わせる。 「この鍵はもはや鍵としての役割を無くしつつあるそうです。ですが、まだ完全に力を失ったわけではありません。小シマロンで地の果てを擬似的に開いたのはそのためです」 「役割が勝手になくなるというのなら、放っておけばいいじゃないか。何もが手を出さなくても」 「それでは封印が弱まってしまうと陛下は仰せです。殿下の手で、一方の鍵を壊すことでのみ封印を弱めずもう一方の鍵を完全な形にすることができると」 「だが何故よりによってなんだ!」 「それは殿下ご自身で知ることができるからと、私にもお教えくださいませんでした」 それは……箱と鍵を作った人の魂を持っているから……なんだろう。たぶん。 でもそのことは自力で思い出したわけじゃない。村田くんに聞いて知っているだけで……『思い出している』わけじゃない。 「………破壊……って」 「」 「破壊って、どう、するの?」 「その方法は教えてできるものでなく、殿下が思い出すより他はないと仰せでした」 「だからは判らないと言っているだろう!」 この腕を切り裂けとか言われなくて、少しだけほっとする。そんなこと、やれと言われてもできない。 例えコンラッドがもう新しい腕を持っているからといって……それでも、やっぱりこれもコンラッドの腕なんだから。 じゃあ他の人の腕ならできるのかと言われると、それだって無理だけどさ。 わたしなら判るといわれても、何も覚えていない。 地の果てのときもそうだった。 判らないなら、当たって砕けるしかない。ううん、砕けちゃだめだ。 筒に手を伸ばすと、ヴォルフラムが驚いたようにわたしの腕を掴む。 「何をするつもりだ!?」 「判らない。でも、鍵はどうにかしなくちゃ」 「どうにか!?コンラートの腕だぞ!?」 「鍵だよ!」 堪らず悲鳴を上げると、ヴォルフラムは押されたように少し仰け反った。 「鍵だよ。コンラッドの腕の中にある、鍵をどうにかするの。コンラッドの腕を鍵から解放する。だってそうしなきゃ……この国が、あの時みたいなことになるかもしれない…」 地の果てが開放されかけた、あの小シマロンのスタジアムのように。破壊されたカロリアのように。この国がなるかもしれない。風の終わりは今、ここにある。 「コンラッドの腕が、この国を、この国の人たちを傷つける切欠になるのは嫌だよ……」 コンラッドの腕に何をしなくてはならないのか。何をするとしても、そう思わないと怖くて何もできない。 「……わかった、すまない」 ヴォルフラムはわたしの腕を離してじっとその行く先を見守る態勢になる。 自分でしなければと決めたのに、このままずっと止めていて欲しかったという気持ちも拭えなくて、指先が震えた。 何をしなくてはならないのだろう。 わたしに何をさせたいの、あなたたちは。 何も聞かせてくれないくせに。 眞王と、わたしの中にいる前世の人に強い反発を感じる。何ひとつ、教えてくれないのに。 筒を閉じていた布蓋の留め金を外して、ゆっくりと蓋を開けた。 青白い指先が見えて、思わず手を引いてしまう。 「」 震えるわたしの手をヴォルフラムが握り締めた。 「無理はしなくていい。今すぐしなくてはならない、ということはないはずだ。そうだろうウルリーケ。そこまで時間が無いなどと言わないだろうな」 「わかりません。ですが殿下のお気持ちが整われるのを待つ時間はあるでしょう」 「気持ちが整う?」 憤りで震えた声に、ウルリーケさんはその小さな手で口を押さえた。 気持ちが整う? そんな簡単に言わないで。いつになったら気持ちが整えられるかなんて……気持ちなんて整わない。だったら、今この時にしてしまう方がいい。これからと覚悟を決めてもう一度挑む方が、自分で踏ん切りを付けなくてはいけないからずっと勇気がいる。 一度だけヴォルフラムの手を強く握り返して、もう一度筒に手を伸ばした。 物のように扱いたくなくて、筒を傾けて滑り出すやり方じゃなくて、その冷たい手を……血の通っていない硬く冷たい手を握って、筒から引き出した。 あの日の、あの教会に落ちたときのままの、あのスタジアムで見せられたときのままの腕が目の前に出てきた。 息苦しくなって初めて自分が息を止めていることに気が付いた。 どうしたらいいの、教えてさん。 冷たくて硬い手を握り締めながら、涙の浮かんだ目を閉じて、心の中に呼びかけた。 どうしたら、コンラッドの腕を鍵なんてものから解放できるの。 いいえ……本当ならこの腕だけでなく、コンラッド自身を重い役目から解放したいのに。 「それは不可能だ」 聞こえた声にはっと目を開けると、あの東洋系の顔立ちの女性が目の前に立っていた。 いたはずのヴォルフラムとウルリーケさんの姿は無い。 彼女はテーブルを挟んだ向かい側に立っていて、コンラッドの手を握っているわたしの手をそっと上から握った。 「ウェラー卿コンラートは、決して鍵の定めからは逃れられぬ。唯一それが叶うのは、彼が死を迎えた時だけだ」 「……どうして……鍵を、人の身体に封じたの?」 「それが最も確実な方法だからだよ。物は壊れる。だが人は、繋がりは、壊れない。もしもその血脈が絶えることあらば、最後に鍵を持った者の魂の内に鍵を封じ、その新たな命の血脈が今度は鍵となる。この呪いはそうやってできている」 「呪い……?」 「封印だ。だが呪いと呼ぶのが相応しいだろう。連綿と続く術式など、呪いと変わらない」 「自分でもそう思っていたのに、どうしてこんな形の封印に……っ」 「私の命を掛けてもこれが限界だったのだ」 「命を掛ける……」 そういえば村田くんは言っていた。創主との戦いで彼女が死ぬことは折込み済みだったと。 「箱と鍵を作る儀式の中で、私は魂の存在そのものの力まで使い果たし粉々に砕け散った。一つの命として生まれ変わるほどの力を取り戻すまでに、四千年の月日が経った。そうしてそなたが生まれたのだ、。そなたには我等の悲願を果たしてもらわねばならない」 「悲願……?」 彼女はわたしの手を握って上に持ち上げた。 コンラッドの掌と、わたしの掌の間に白い球形の光が浮かんでいる。大きさはちょうど野球のボールくらい。 「あの子が記憶を持ったまま生まれ変わり続けるのは、箱の封印を見守るため……だが、あの子に全てを教えているわけではない……」 「それは村田くんのこと?」 さんはその白い光を手にとって、紙風船を軽く上げるように掌で押し上げた。 途端に光は猛スピードで天井に上がり、そのまま消えてしまう。 「これで鍵は本来の形に戻る。良いね、。そなたは心を強く持たねばならない。私とあの人の代わりに、身体を持つそなたが役目を果たさねばならないのだから」 「役目って……」 「そなただけが、この呪いの連鎖を断ち切ることができる。……だが」 部屋の、周りの風景が段々歪んで曖昧になっていく。 「待って!まだ聞きたいことはたくさんあるのにっ」 「この連鎖を続ける道を選ぶことも、そなただけができるのだ」 「!」 ヴォルフラムの声にはっと目を開ける。目を開けたということは、閉じたままだったんだ。 「、コンラートの腕がっ!」 切羽詰った声に、握っていたはずのものの感触がなくなっていることに気が付いた。 蒼白になってテーブルに目を戻すと、さらさらとまるで乾いた砂のように何かが崩れていく。 何か……コンラッドの腕が。 「なっ……なんで!?」 砂を掴もうとしても、その粒子さえ指の間から零れ落ちて空中に消えていく。 「コンラートの腕から何か、光のようなものが飛び出した。そうしたら急に……」 「鍵としての力を失ったのです……ウェラー卿の腕はひと月以上も前に斬り落とされました。本来のあるべき姿に戻るのでしょう」 「そんなっ」 乾いた砂になっていくのを止める手立てもなくて、わたしたちの目の前で確かにあったはずのコンラッドの腕は、形を失ってしまった。 呆然と立ち尽くすわたしが正気に戻ったのは、足が沼地に捉われているような感覚に襲われたからだ。この感覚を、わたしは知っている。 「ま、待って!」 地球に戻される。 こんなままで、こんなところで帰されるの?今できる役目を果たしたら、それで終わり!? 確かに今日帰されることに備えて、服もあっちのものを着てきた。だけどこのタイミングはあまりにも酷いじゃいないの! 「っ」 「まあ……陛下、そんな急に……ああ、殿下、どうぞしばらくのご休息を」 ウルリーケさんが慌てて頭を下げて、ヴォルフラムが手を伸ばした姿が見えたけど、それを掴む前に、とぷんと音を立てて黒い床の中に沈み込んでしまった。 ―――しばし魂の休息を……。 「ちゃん!」 最後に聞こえたのとは違う男の人の声で目が覚めた。 目を開けると、目に痛いくらいに抜けるような青い空が広がっていた。 お兄ちゃんが血相を抱えて家から飛び出して庭に降りてくる。その後ろでデジカメが音を立てて床に落ちた。 「ちゃん、どうした!?日射病か!?」 ……帰ってきた。帰された。 庭に水を撒いていたホースからは、まだ水が流れていて、わたしはそれを被っただけにしては全身水浸しになっていた。 だけど焦りまくったお兄ちゃんはそんな些細な不審点には気がつかない。 側には移動中に脱げたのだろう、濡れた外套も落ちているのに。 「救急車!?救急車を呼ばなくてはっ」 「……いいよ、いいから……大丈夫、ただの立ち眩みだから」 本当にただの立ち眩みで、一瞬の夢だったらどんなによかっただろう。 だけど掌にはアーダルベルトさんに治してもらった傷跡が薄く残っていて……ならきっと、胸に下げた袋の中のイヤリングは、片方なくなっている。 「お兄ちゃん……」 抱き起こしてくれたお兄ちゃんが濡れてしまうことを気遣うだけの気力も残ってなかった。 お兄ちゃんに涙を見せないように、その肩口の顔を埋めてぎゅっと抱きつく。 この涙は、見上げた空が目に痛かったからだ。人の気も知らないような、晴れ渡った空が目に染みたから……だから。 「ちゃん!?、どうした!?お兄ちゃん嬉しいけど、嬉しすぎるけど、何かあったのか!?」 「……何でもない……まだちょっと立ち眩みで、くらくらするの……」 抱き締めたお兄ちゃんの身体は、熱いくらいにとても温かかった。 あちらは冬だったのに、日本に戻ってくれば真夏だから。 ここに立っていた時は一瞬前まで楽しいことだけだったのに……。 とても悲しい、暑い夏の日。 |
たくさんの事件が起こり続けましたが、日本に帰ってきました。 いくつかの謎が解け、いくつかの謎が増えたまま地マ編は終了です。 |